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【バイクの二人乗り】タンデムする際の条件とは?コツも合わせて伝授!

バイクで二人乗りすることを【タンデム】と呼びます。

バイクのタンデム走行は、同乗者とのコミュニケーションなど一人でのライディングとは違う魅力があり、移動の楽しさを増します。

しかし、一人でバイクに乗るときは意識しないことでも、同乗者がいることで注意しなくてはいけないことが出てきます。

運転手と同乗者の意識を合わせて、安全に走行することが可能なタンデム。

注意点を見ておきましょう。

タンデム走行が出来るバイク・条件

二人乗り可能なバイクはこちら。

  • 一般道では排気量50cc超、高速道路では125cc超のバイクであること
  • 登録証に記載されている乗車定員が2名であること
  • 同乗者の座席(タンデムシート)、足置き(ステップ)、持ち手(タンデムベルト)の3つ装備が付いていること

※装備されていない状態での乗車は道路交通法の規定により運転手の違反になります。

運転手の条件はこちら。

  • 大型自動二輪免許および普通自動二輪免許、小型限定免許を取得後、通算で1年以上の経験が必要
  • 更に、高速道路や自動車専用道路では年齢が20歳以上で経験が3年以上必要

また、首都高速の一部などタンデム走行禁止区間もあります。

標識により通行規制がされている場合があるのですが、標識は小さく走行中はわかりづらいため事前に走行ルートをチェックするなど注意が必要です。

ちなみに同乗者の免許は必要ありません。

最も転倒リスクが高いバイクの乗り降り

バイクは基本自立しない乗り物なので、同乗者に突然乗られバランスが崩れると、運転手が対応できず発進前に転倒してしまうことがあります。

まず始めに覚えることは、必ず運転手がバイクに跨り、準備が整った状態で同乗者は乗ることを伝え乗車すること。

降車時もコミュニケーションを取りながら同乗者から降ります。

それでは具体的な乗車・降車の順序を見ていきましょう。

乗車時の順序

  1. 運転手は乗車し両足をついてフロントブレーキをかける
  2. バイクが安定していることを確認する(サイドスタンドはかけたままにしておく)
  3. 同乗者は後方の安全を確認し、左側からステップに足をのせ乗車する
  4. 運転手は発進前フロントブレーキをかけた状態でサイドスタンドを払う
  5. 発進時には運転手から同乗者に必ず声掛け、または合図を出す

降車時の順序

  1. 車両が停車し、安定していることを確認する(この場合もサイドスタンドを出してから降りてもらうのが安全)
  2. 運転手が降車の合図をする
  3. 同乗者は後方を確認し、左側に降車する

※降車時は排気管が熱くなっているので、同乗者は足が触れて火傷をしないように注意が必要です。

「乗るよ」「降りるよ」と声を掛けることを習慣にすると安全です。

バイク乗車時の服装

バイクに乗るときは長袖・長ズボン・グローブが基本です。

暑い季節でも肌の露出は避けましょう。

乗り降りや足をつくときのことも考え、動きやすい服装やくるぶしが隠れる靴を選びます。

(走行時、風を受けヒラヒラするようなスカートはやめましょう。)

寒い時期は、走行風を受けることで体感温度が下がることも意識して服装を考えます。

また、突然の雨などの気象の変化にも対応できるよう準備しておくと良いでしょう。

運転手・同乗者ともに走行時の防風・転倒用のプロテクション機能が備わっているランディングウェアにすると安心です。

万が一の事故のときに胸部プロテクターなどが身体への衝撃を和らげてくれます。

走行中気を付けること

運転手と同乗者の連携が取れないと危険なタンデム走行。

乗車中お互いの声は意外なほど聞き取りづらくなります。

休憩したいときやトイレに行きたいときの合図を決めておき、常にコミュニケーションを取れるのが理想です。

可能であればヘルメットに付けて会話できるインカムを付け、乗車中も安全に会話できるのが良いでしょう。

その上で、同乗者・運転手それぞれが気を付けることを見ていきます。

同乗者

しっかりとタンデムベルトを握る、もしくは運転手自身の肩・背中・腰などに手をかけて掴まります。

チェーンやタイヤに巻き込まれないように足をブラブラさせず、ステップの上に足を置きましょう。

乗車中はできるだけ動かず、運転手の動きに合わせます。

慣れない同乗者はカーブで曲がるとき、恐怖心から身体に余計な力が入ったり運転手の動きに抵抗したりすることがありますが、同乗者側だけ体を起こしてしまうとバイクはいつもより曲がりにくくなります。

(逆にバイクの傾き以上に倒れてしまうとバイクは普段より曲がるようになります。)

旋回中は運転手と同じ方向に少し体を倒しましょう。

同乗者はバイクや運転手と一体になって走れるよう、極力意識します。

もちろん同乗者も走行中は前方を見て道路の状況を確認し、カーブを曲がったりブレーキをかける時など危険を回避する場合に慌てなくてすむようにしておきます。

運転手

タンデム走行の前には、より慎重なバイクのチェックが必要です。

同乗者の体重によりバイクにかかる重量が増すため、タイヤの空気圧やサスペンションの調整を行う必要があります。

タイヤの空気圧やサスペンションの調整はタンデム用の数値や調整法が操作マニュアルや車両に記載されているので、それらに従い事前に準備をしておきます。

一人のときよりも後ろのサスペンションが沈みがちなので、バックミラーは2名が乗車した時点で調整します。

走り出してからも重量が増している分、加速力や制動力、カーブの曲がり具合が変わってきます。

安全なツーリングを行うためにも、普段以上に急発進・急加速・急ブレーキのないスムーズな運転を心掛けましょう。

特に減速時は制動距離が伸びて止まりにくくなるため、車間距離をいつも以上に取り早めに余裕のあるブレーキをかけるようにしてください。

後ろに人が乗るとき、バイクが普段とは違う動きをすることを把握しておくことが重要です。

お互いに相手を思いやる気持ちを持つ

このように、タンデム走行は運転手と同乗者の一体感が大切です。

お互いの予期せぬ動きで危ない場面に遭遇することすらもあります。

二人乗りで重要なことは運転手も同乗者もタンデム走行に慣れること。

一般道だけでなく、高速道路やガソリンスタンド、渋滞なども経験することで気持ちにゆとりが出てきます。

一人で乗っていても楽しい乗り物を、もう一人に共有できるのは素晴らしいことですよね。

是非充実したバイクライフを楽しんでください。