日々の疲れを取る方法の一つとして、湯船に浸かってくつろぎを感じる方は多いと思います。
そこで、入浴のお供としてオススメしたいのがエプソムソルト。
ヨーロッパでは、病気に効く万能薬として数世紀にわたって使われ続けています。
今回は、そもそもエプソムソルトとは何なのか、どのようなメリットがあるのか、効果的な使い方などを解説していきます。
エプソムソルトは塩ではない!
一般的なバスソルトは塩ですが、エプソムソルトは別名【硫酸マグネシウム(MgSO4)】といい、硫酸塩と化合物が結晶化したものです。
海水などに多く含まれている天然ミネラルの純粋な結晶で、15世紀後半にイギリス・ロンドンのエプソムという町で見つかったことと、結晶の見た目が塩のようであったことから名前がつきました。
硫酸マグネシウムは化学物質ではなく、温泉の成分として含まれていることが多い温浴効果が高いものです。
安全性も高い成分なので、薬として使われたりもしています。
マグネシウムの役割
エプソムソルトの主成分であるマグネシウム。
マグネシウムは、タンパク質の合成、自律神経の調節、抗ストレスホルモンを生成するのに必要な腎臓や体内にある酵素の働きを助けてくれます。
体内で合成することは出来ないため、食事から取り入れるか、肌から吸収させる必要があります。
ひじきやほうれん草、玄米ご飯に含まれていますが、現実は添加物や塩分、脂肪分の過多、不規則な食生活の乱れで身体に負担がかかっており、なかなか食事では取りづらいのが現状です。
更にストレスが溜まると体内のマグネシウムは欠乏していきます。
マグネシウムが不足すると、身体の不調やイライラに結び付きます。
女性に至っては、月経前症候群は血中のマグネシウム濃度が大きく関係していると言われており、体やメンタル面の不調に繋がっています。
このように私たちの生活に欠かせないマグネシウムを、エプソムソルトを使用することで皮膚から吸収することができるのです。
エプソムソルトの利点・効能
それでは、エプソムソルトを使用することで得られるメリットを具体的に見ていきましょう。
デトックス(解毒)効果
エプソムソルトには、脂肪を燃焼させたり、発汗を促す作用があります。
また、肩こりや腰痛は血流が滞って筋肉が硬直していることが大きな原因といわれていますが、エプソムソルトをお風呂の中に入れると、血流を良くしたり筋肉をほぐしたりする効果があります。
体内の血流が良くなると汗を多くかき、余分な水分を身体の外へと排出する動きが高まります。
汗は水分と一緒に体内に溜まった毒素を外に出すので、むくみや便秘の解消、ダイエット効果が期待できます。
アトピーやトラブル肌の改善
エプソムソルトの主成分であるマグネシウムには、皮膚表面の角質であるセラミドの補修効果があります。
肌の角質を取り除き、新しい肌へと再生するピーリング効果があるので、くすみを解消し明るい肌へと導きます。
また、水道水の塩素を中和しお湯がまろやかになるため、乾燥肌を改善させ保湿力もアップ。
皮膚を守りバリア機能を高めてくれるだけでなく、荒れた肌の回復をする働きもあります。
リラクゼーション効果
エプソムソルトを使用したお湯で入浴すると、湯冷めしにくく身体のポカポカ感が続きます。
一般的な塩ではないので風呂釜を傷めませんし、追い焚きが可能です。
ミネラルが多いため、身体だけでなく精神的な不調までも緩和してくれます。
エプソムソルトの有能な使い方
たくさんの効能があるエプソムソルトですが、その利点をより発揮させるための使い方をご紹介します。
- 38〜40度のお湯で使用する(熱すぎたりぬるすぎたりすると効果が出にくくなります)
- 濃度は0.1〜0.2%(一般的な浴槽150〜200ℓのお湯に対し、150〜300gのエプソムソルトを使用)
- 湯船には10〜20分は浸かる
20分以上長湯してしまうと、せっかく体外に排出した老廃物を再び体内へ取り込んでしまうため注意が必要です。
また、脱水予防で水分補給を行い、入浴後は身体を休めましょう。
エプソムソルトで体質改善を目指そう!
このように、現代社会を生きる私たちの体も心も健康に導いてくれるエプソムソルト。
ミネラルである硫酸マグネシウムを取り入れるメリットがお分かり頂けたのではないでしょうか。
最初の2週間程度は毎日使用し身体をエプソムソルトに慣れさせ、ある程度慣れてきたら週に2〜3回の使用を継続するのがオススメです。
至極当然のことではありますが、飲酒後の入浴と入浴後の運動は絶対に行わないでください。
体内の代謝が活性化されるので、アクティブでハツラツとした日々が送れるようになるはずですよ。