世の中は自分さえ良ければそれでいい…。
こういった考え方をしている人を見かけたことがある方は多いと思います。
書籍「7つの習慣」を生み出したスティーブン・R・コヴィー博士は、このような人たちの心情を【欠乏マインド】という言葉に例えて紹介しました。
人生は、勝つか負けるかのゼロサムゲームだと考えていると、時間も心も無駄に消費してしまいます。
今一度根付いてしまったマインドを見直し、自分自身の本質と向き合ってみましょう!
欠乏マインドと豊かさマインドの違いは?
欠乏マインドの真逆の考え方が【豊かさマインド】。
まずはそれぞれの性質を確認し、両者の違いを明確にしていきましょう。
欠乏マインド
欠乏マインドの人は、主にこのような心的傾向が見られます。
- 不遇な状況の人を積極的に探して自分の優位性を確認する
- 一方のプラスが他方のマイナスになり、両方の得点の総和が必ずゼロになる
- 誰かが幸せになると自分が不幸になる
- 他の人の成功を素直に喜ぶことができない
- 相手を打ち負かし、優越感に浸る
根本的には「誰かの負けは自分の勝ち」という考え方をしており、野次馬根性を発揮しては、安心感や心地よさを感じるのが欠乏マインドの特徴です。
お互いの意見の違いや立場の違いを、相手の抵抗や反抗と捉えてしまいます。
豊かさマインド
欠乏マインドとは正反対の見方をしている豊かさマインドの人は、このような生活を取り入れています。
- 成功している人を積極的に探して学ぶ
- 自分には何が出来るのか、どうすればお互いに幸せになれるのかと考え、相手と協力する
- 利益や成功を他の人と分かち合い、心の中から喜ぶことができる
- 何が起こっても、それを自己の成長につなげることができる
富も豊かさも無限に存在していて、自分の考え方次第で何でもできるんだという考え方を軸にしています。
ちなみに、基本的に人間は【欠乏マインド】か【豊かさマインド】のどちらかを持っていると言われています。
ほとんどの人は欠乏マインド
人の可能性を無限にする、最強の考え方である豊かさマインド。
しかし、ほとんどの人は無意識のまま欠乏マインドに引っ張られています。
特に疲れているときや落ち込んでいるときは、欠乏マインドの考え方に傾きやすくなり、成功している人を見ると嫉妬や怒りなどのネガティブな感情を抱きがちになってしまいます。
豊かさマインドの身につけ方
人間は必然的に欠乏マインドに傾きやすいことがお分かり頂けた上で、豊かさマインドを身につける方法をお伝えします。
まず前提として、潜在意識を変えて本能に逆らう必要があります。
豊かさマインドを意識して生活し、常日頃から本質を見失わないように心掛けてみてください。
1.ストレスを溜めない
脳が疲れてしまい、考える余裕を失ってしまう原因です。
冷静に考えられなくなり、正しく判断することが不可能になってしまいます。
ストレス解消法については、下記の記事も参考にしてみてください。
2.自分を犠牲にしてまで人に親切にしない
優しい人だから他人にも優しく出来る…これは根本的には間違っています。
優しい行為をすることで優しくなれるのです。
自分が与えることで嬉しく感じ、心があたたかくなる状況でないのであれば、それはただ単に我慢しているだけで長くは続きません。
3.関わってはいけない人を見分ける
全員とWin-Winな関係を築くことは出来ません。
例えば、自分のルール通りに動かないとマウントを取ってきたり否定してくる人。
自分の思い通りにコントロールしようとする人。
逆らうとキレる人などが該当します。
自分の中のWinが何なのかをはっきりとさせることで、優しさだけではなく断る勇気も持つことが可能になります。
4.負の感情を根付かせない
【磁石の法則】という言葉をご存知でしょうか。
自分自身が変われば、関わってくる人も変わってきます。
落ち込んだり後悔したまま引きずっている、すぐに怒る、自分は不幸だと思い込んでいる…このような行動は癖づいてしまい、心が広い人とは疎遠になってしまいます。
シンプルにまとめるとすると、問題の一部となってしまう人は【欠乏マインド】、人として尊敬でき応援したいなと思ってもらえる人は【豊かさマインド】が習慣づいていると言えます。
誰もが豊かになるチャンスはある
どのような人にもパワーは存在します。
人と比べるのではなく、自分の価値観を明確に打ち出し、その価値観に基づいて主体的に計画を立て実行に移してみてください。
今後の人生が豊かなものに変わってくるのが実感できると思います。
他にも、自分の気持ちや信念を表現する勇気、相手の気持ちや信念を尊重する思いやりのバランスがとれた成熟さ。
状況をよく理解する感受性や人を手助けする気持ち、アウトプットに対する責任なども身についてくることでしょう。
最後にマイクロソフト共同創業者である、ビル・ゲイツさんの名言をご紹介します。
生まれたときに貧しいのはあなたのせいではないが、死ぬ時に貧しいのはあなたのせいである。
自身が掲げた目標を見失わず、自分との約束を守るという姿勢の元、誰のものでもない人生を歩んでいきましょう。