はらすのブログ♪

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心理会計【メンタルアカウンティング】

こんにちは。

皆さんは無駄な出費を重ねたり、上手に貯金が出来なかったり等して後悔したことはありませんか?

今回は、そんなお金が貯まらない悩みと関係が深い行動経済学【メンタルアカウンティング】について執筆しました。

是非最後までご覧ください。

メンタルアカウンティングとは

単語の意味を簡単に説明すると、同じ金額でも『稼いだ方法』や『お金を使う目的』によって、無意識にお金の重要度を分類してしまう心理現象のことです。

心の解釈でお金の価値や重要度を変えているのです。

人の心の中には様々な会計基準があって、その影響を受けながら意思決定を行なっています。

必ずしも合理的な選択をしないのです。

具体例

それでは、心がメンタルアカウンティングを行なってしまう具体例を見ていきましょう。

1,使用目的…生活費と特別費

旅行や遊ぶときのお金、ギャンブルをするときのお金は財布の紐が緩みやすくないですか?

しかし、普段のランチやおにぎり等は10円を気にしがちですよね。

このようにお金を違う価値として考えてしまうことがあります。

2,取得方法…お金に色をつける

仕事で稼いだお金は大切に使いたいものです。

反対に、ギャンブルで稼いだお金は軽く使ってしまう傾向があります。

これもお金の価値が変わってしまっている状況です。

イケア効果(IKEA効果)・保有効果とも呼ばれ、『自分が労力を費やして得たもの』を高く評価してしまうのが人間なのです。

3,『比較対象』…金額が高いと感覚が麻痺する

車・冠婚葬祭・家など、高価なものを購入するときは付属の製品やサービスが安く見えます。

『比較対象』に高価なものがあるだけで、お金の価値が変わってしまいます。

このように提示される情報次第で自分の考え方や判断に影響を与える心理現象を、『アンカリング効果』『固着性(係留と調整)ヒューリスティック』と呼びます。

高い買い物をするときは余計なお金を払っていないか意識し、注意しましょう。

対処法

対策を講じる前に、人間の脳についてお話しします。

人は、意味がないものを覚えるのが下手な生き物です。

反対に、前後の関係や意味のある情報を処理することは得意です。

更に、積極的に情報を分類してしまう癖があります。

なので漠然と『お金』と捉えるよりも『これは使っていいもの』『これは貯める分』と、勝手に分類されてしまいます。

人の脳が処理できる思考の容量は限られているので、分類してしまうのです。

以上を踏まえて、対処法は一つ。

心がメンタルアカウンティングをする前に、自分で分類をしましょう。

浪費を抑えるために、

  • 生活費
  • 遊び用
  • 絶対に使わない用

といった具合で口座を複数持つことは、お金を使うことに心理的な抵抗を高めることができ、効果的です。

更に、事前にどのくらいの金額をどうするのかを自分自身で決めましょう。

事前に決めた金額をもとに意思決定すれば、『心理会計・メンタルアカウンティングが入る余地』をふさぐことが出来ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

人間は特に『高い買い物をするとき』は、心理会計・メンタルアカウンティングの影響を強く受けます。

100万単位の金額に意識が持っていかれて、数万が何でもないような金額に思えてくるのです。

高い買い物をするときは要注意です。

お金が全てではありませんが、お金の余裕は心のゆとりに繋がります。

大切なお金を無駄にすることなく、有意義に使っていけるようになりたいですね。

最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

では、また次回の記事でお会いしましょう。