こんにちは。
みなさんは周りの人やモノのせいにしたり、八つ当たりをして相手や自分自身にストレスを生じさせてしまうことはありませんか?
モノを壊す・相手の心身を傷つけるということは大きな問題です。
衝動的な言動や行動を抑制し適切な問題解決やコミュニケーションにつなげるための手法である、アンガーマネジメントを理解して自分の感情をコントロールできるようになりましょう。
ものごとを客観的に見ることができないなと感じていらっしゃる方は、是非最後までご覧ください。
是非最後までご覧ください。
怒りの感情を持つことは悪いことではない
まず初めに怒りは要望であり、第2次感情と言われていることをご存知ですか?
その前提である第1次感情は、不安・恐怖・辛い・疲れた等といった至って普通の感情です。
悲しい・淋しい・ストレスがある状況を「わかってもらいたい」といった第1次感情が蓄積され続けると、コップから水が溢れてしまうように許容範囲を超え、怒りが現れるのです。
このように何かの理由(第1次感情)がなければ怒りは発生しにくく、怒りの感情を持つことも決して悪いことではないということがお分かり頂けたのではないでしょうか。
注意しておきたい怒り
ではここで、怒りの中でも注意しておきたいものに着目してみましょう。
1,持続性のある怒り
過去を引きずり、何度も思い出してしまうものです。
既に終わったことなのに、自分を何度も苦しめてしまいます。
2,頻度が高い怒り
日頃のちょっとしたことに過敏に反応して、頻繁に出てしまうものです。
結果的に不快感を抱える時間が多くなってしまいます。
3,強度が高い怒り
あからさまな怒りで、表現が激しくなってしまうものです。
怒り出すと歯止めが効かなくなってしまいます。
4,攻撃性がある怒り
相手やモノに怒りが向かい、投げたり蹴飛ばしたりするものです。
言うまでもありませんが、良好な人間関係が築きにくくなります。
本当の自分の感情に気付く
上記を踏まえた上で大切なのは、本当の自分の感情に気付くこと=第1次感情に気付くことです。
怒りの感情を爆発させたことで大問題に発展したり、人間関係が破綻してしまったりするケースは少なくないのです。
本人は後悔の念に苛まれ、周りはネガティブな印象を持ち続けることになります。
また、日頃の感情の習慣や反応の習慣・心理の習慣(思い込みなど)、その日の体調そのときのストレスの度合いなど、人によって怒りの表現の仕方もその度合いも異なります。
同じ状況に立っても、ある人は何とも思わないということもあります。
怒りという感情を数秒間だけでもコントロールする術を学べば、後悔したり、最悪の事態を招いたりすることは避けられるのです。
怒りは伝染します。
怒りを内面に鬱積している人と接していると、胸がザワザワするといった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
覚えておいて頂きたいのは、身近な人に対してはより強くなってしまう性質があるということです。
怒ることのデメリット
更に怒ることのデメリットを深堀りしてみましょう。
- 怒りを感じるときの体内の生理反応が、健康に悪影響を及ぼす
- 本人や周りの心的ストレスが蓄積される
- 職場環境や人間関係が悪化する
- コミュニケーションがスムーズにいかず、生産性が低下する
- モノを壊すという物的損失
アンガーマネジメントのメリット
では、アンガーマネジメントを習得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
簡潔に7つご紹介します。
- 怒りを感じる頻度が低くなり、それによるストレスがなくなる
- 感情を素直に表に出せるようになる
- 言葉での意思伝達がスムーズになる
- モチベーションが向上する
- 違いの存在に寛容になり、自分の柔軟性や視野が広がる
- 教育や指導でも役に立てられる
- 仕事の生産性が上がる
本題〜アンガーマネジメントを習得しよう〜
衝動・思考・行動という観点から怒りにアプローチしましょう。
いざ怒りに直面したときしっかりと意識することが重要であることを念頭に、以下を実行してみてください。
1,6秒コントロール
アドレナリン(怒りがコントロールしにくくなる物質)は6秒間で体内を巡るため、6秒乗り切れば怒りは制御しやすくなります。
100から13ずつ、もしくは17ずつ引き算するのも良いでしょう。
衝動的な怒りに任せて行動し、人を傷つけたり関係を壊すようなことを言うのは大変危険です。
2,怒りにスコアをつける
0が平穏、10が人生最大の怒り…というように、今までの怒りの経験と相対評価をします。
これは怒る必要のないことだなと気付けるようになっていき、心の余裕が生まれるようになります。
3,怒りが沸きそうな場面から離れる
トイレに行く、飲み物を買いに行くなど、怒りの焦点から気を逸らすことで冷静になれます。
4,今後自分の評価がどうなるか考える
感情的に怒りをあらわにする行為は、周りに負の感情を与えます。
反対に冷静に対処できれば、評価が上がるケースが多いものです。
怒りが沸くケースも自分の評価向上の場面に転換しようとすることで、怒りを鎮めることができます。
5,しょうがないことは割り切る
自分の怒りによって変えられることもあるでしょうが、変えられないこともあります。
そうなると、不要なストレスを抱え込むだけです。
6,過去の成功体験や嬉しかった経験を思い出す
感情のリセットに繋がります。
7,怒りが沸いてきたときに言うセリフを決めておく
「大丈夫」「わかってた」等が当てはまります。
もしくは、好きなアニメのキャラクターやペットの名前でも構いません。
8,深呼吸をする
息を吸ったら一旦とめて、ゆっくりと吐き出しましょう。
怒りをもったままでいると交感神経が高ぶり、体が休まらず疲労が溜まります。
そしてまたイライラしてしまいます。
9,不要な〜べきを手放す
「まぁ許せるか」という許容範囲を広げていく努力はとても必要です。
もしどうしても譲れない『べき』があるのであれば、適切な表現で相手に伝えることが大切になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現在はどこでも動画の撮影や音声の録音を行うことができるため、大きな問題になりやすい傾向があります。
怒らないことを目指すといった精神修行ではなく、知識と技術を使って怒りを取り扱うスキルを目指しましょう。
一説には、人は怒りを上手にコントロールできると年収が約2倍になり、平均寿命が7年長くなるらしいですよ。
最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。
では、また次回の記事でお会いしましょう。